「うぐいす桜」が終わります。

(撮影許可済み)
正義や悪、役柄の個性を強調する意味もある歌舞伎の隈取り。
全精力をだしきって楽屋に戻ってきた隈取りをした役者さんは、専用の布に顔を押しあて押隈をとります。
その押隈を代々と当代のものを3つ重ね合わせた祝い幕が福山雅治さんから贈呈され今月の新橋演舞場で披露されています。
今月の新橋演舞場はいつくものおめでたいことが重なっている襲名披露公演。
襲名について新猿之助さんがこんなことを仰っていました。
「隈取りが3つ合わさると新しい形が生まれるんです。襲名とは近づこうとすることでもなく、越えようとすることでもなく、先人のやってきたことに敬意を祓い改たに新しい役者像をつくることなんだ。」
一個人としてどの世界においても、今いる位置から優れている人を見れば自分と比較し落ち込んだりすることがありますが、先人の教えに謙虚になる気持ちさえあれば、仕事、生活すべてにおいて新しい切り口があり、その人にしかできない挑戦の仕方があるのだなと改めて物事の道理を学ばせて頂きました。
新しい役者像を作っていく新猿之助さんが先頭に立った舞台には、善、悪、喜、悲、美、醜、強、弱、怒、嬉、儚、凛、明、闇、勇…さまざまな人間模様が総勢約100人の役者さん達で繰り広げられ、それはそれは素晴らしいものでした。歌舞伎という枠を越えてモノスゴイ感動をいただきました。平日でもほぼ満席の今月の新橋演舞場。観劇券があるかはわかりませんが「歌舞伎なんて興味ない!」という方に特にオススメしたいパワーミナギル数少ない場所です。
僕の生きる道は少しでも「かき氷でお客様に喜んでもらうこと。」
これからも世界で一番尊敬している師匠・三代目市川猿之助さんの作りあげる歌舞伎からできるだけ多くのものを学ばせて頂き「ひみつ堂のかき氷」を一人でも多くかたに喜んでもらえる物にできるよう「かき氷道」を精進していきたいと固く誓いました。
自分ごとではございますが、夏を前に大きなエネルギーを頂戴いたしました。
おもだかや一門の皆様、本当にありがとうございました。
お陰様で3月半ばから延長、延長をさせて頂いておりました「うぐいす桜」のかき氷が今月いっぱいで終わりを迎えます。
「これでもか!!」と言わんばかりの「義経千本桜」幕切れの和紙でできた桜吹雪。
客席を這いつくばって沢山拾ってまいりました(笑)
「縁起ものじゃ、縁起ものじゃ~」と
ひみつ堂の店内に「これでもか!」と貼り付けました。
時期外れの「ほんとに最後の桜のかき氷」これで桜を愛でながら召し上がって頂くことができます(笑)
常日頃から熱いご指示を頂戴いたしておりますご贔屓様、暑さを前に思い出して頂けたお客様、いずれも様におきましても 「 最後のうぐいす桜 」 をよろしくお願い申し上げます。
憂鬱な梅雨を少しでも華やかな気分に
ひみつ堂
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by omodakaya-ice
| 2012-06-13 22:43
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