闇氷

「えーちょっと不気味じゃないですか!」
「え、そう?そうだよね~食べ物としてはね。まいったなぁ、どうしようかな。」
「当日変更になってもいけないので、他の綺麗な色のかき氷撮りましょうか。」
「そうそうお蔵入りしてるブルーハワイもあるので見てみて。」
……
「どう?」
「さっきほうがいいんじゃないの。」
「逆にこっちが出てきたらひみつ堂さんらしくないからお客さんが驚いちゃうかも?」
「やっぱ、そうですよね。」
「名前らしいほうがいいですよ。闇らしくて面白い。」
お店の定休日に幾度かお世話になっている上野経済新聞の記者さんを巻き込み、助っ人のJさんと闇氷の色決め。写真のようなスカイブルーのかき氷が作ってみたいと思っていましたが断念。
天然色素で染めることになりました。
お二方のお陰で「ひみつ堂らしさ」を見つめ直すことができました。
味はすでに決めているので、色見が決まったところで全体像をまとめに。
かき氷が大好きなお客様の強い勧めで三菱一号館美術館で行われているKATAGAMI Styleへ。
江戸小紋や浴衣などの生地に文様や柄を染めるために使用する「型紙」
繊細さは雲、草木、海、川、滝、昆虫…四季折々の自然の表情を切り取ったようです。
型紙から影響を受けた海外の工芸品や家具なども同時展示されているため日本らしさとは…
考えさせられます。
江戸時代の数々の型紙から繊細な技を楽しんでもらう粋な心遣いを学ばせて頂きました。
繊細な技は足元にも及びませんが、一年間を振り返るとひみつ堂のかき氷も少しずつは変わってきてると思います。
それもこれも苦言や素敵なご提案をくださるお客様やスタッフのお陰です。
なにか楽しいわくわく感のある「やみ鍋」をかき氷にが動機の『闇氷』
出発の中身は、宮崎産マンゴーや宮崎産パパイヤなどなどです。
闇氷というだけあって同じものを最終日まで継続するのは、お客様にとっても、作る側にとっても面白くないので
「一人一品持ち寄るのがルールの闇鍋」
お客様の思いつきとスタッフの提案で日々進化させて頂きたいと思います。
お付き合いの程よろしくお願い申し上げます。
ひみつ堂
【追伸】
あくまでも味の追求というよりは、ワクワクと楽しんでもらいたいと考えたかき氷です。大人目線は横に置いて、童心でのご注文をお願いできたらと。
なので初ひみつのかたはご遠慮いただいたほうが無難でございます。
【展示】
猫の町でもある谷中。
猫専門の写真家・SAGARAさんのご協力により、「いろんな顔のねこ」のお写真をお借りして展示しております。
癒されます…
by omodakaya-ice
| 2012-05-21 21:58
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