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『ひみつ堂』 【天然氷】と純粋氷蜜【ひみつ】のかき氷

熱いカキ氷をツクル

「手が綺麗ですね!」

「あっこれは、荒れるんですよ。飴練ってると、なんで馬油とか塗り込んでて…熱いんですよ。80度くらいありますから。」

「そんなに…」

「最初始めた頃は、あちこち水膨れになりましたよ(笑)」

初日から何度もお越し頂いてる「千駄木 ・ あめ細工 吉原 」さん

「夏は熱いと大変ですね。」

「飴が溶けちゃうんです。猛暑日なんか朝いくと飴ピョンがみんなおじぎしてますから、こんなんなって(笑)」

「そうそう、屋台の時に隣になったことありますよ。」

「あっうちもやります。イベントとか。あれはねー温度調節が大変なんですよ。固まる時間を逆算して飴溶かすでしょ。店ではエアコンで温度調節できるけど、外は急に気温変わるから、あれあれあれ~って(笑)」

日本唯一の日本伝統飴細工のお店で技を披露する吉原さんの苦労話。一つ一つの話が勉強になります。

「ひみつのいちごみるく」にも小さな苦労話が…

涼求めの役割を果たせない今の時期、店内温度に合わせて削り方を変えていますが、せめて軽やかな口どけを楽しんでもらいたいとできるだけフワフワに削っています。(いちご系)

その氷にみるくをたっぷりかけて、「もう崩れそう。。」というところにお玉ですくった密度が高く重い「いちごひみつ」を慎重にかけていくので…

( あっ、雪崩れが… ) なんてこともしょっちゅうです。

これは屋台からのやりかた。

かえません。

(あっかえたトコが一つ、「いちごのみ」のひみつかけすぎ。。レシピの倍かけてマス。赤字商品なので三回に一度のご注文でお願いいます。。できたら。。。)

うちでは過去に成型してお出したこともありますが、不思議と不恰好なほうがお客様が「おいしそう~」と言ってくれます。

屋台で1万杯以上削ってきた、うちなりの答えです。

できるだけ成型せずに、落ちてきた氷の花びらの積み重なりに、そのまま「ひみつ」をかける。

それもビンからお玉ですくったひみつを。

まだまだあります。

変なやりかた。

「いちごのみ」という変な名前、かき氷のメニューとかが詳しく書いてないこのブログ、お店のテーブルに置いてあるストロー、器の足にこぼれてしまった「ひみつ」を拭かずにテーブルに届けること、クーラーをつけないので暑い店内、あまりにも時代遅れで効率と均一性に劣る手動式のかき氷機。

屋台当初から「ひみつ堂」を応援してくださる方々と共に「少しでもお客様に笑顔になって頂くように」と考え抜いてきた「かき氷」をお出しする手法です。

「かき氷」という表現方法を、自分達の尺度で最大限お客さんに喜んでもらうことをする。



それが今のヤリカタです。



オレタチの店だからオレタチ流でいくぜ…

なんちゃって☆てへ☆☆☆

ひみつ堂一同


PS.かき氷道のアニキからの掟は堅く守ってイキマス。。

あと、お天気の良い土日が混雑し始めてきましたので、雨模様予報の土日11日12日は「ゆっくり召し上がりたいお客様」にはおススメです。

いつも読んで頂いている貴方様が、心のすかっとする週末を迎えられますように。

店舗詳細・地図 (食べログ)
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131106/13126796/dtlmap/


熱いカキ氷をツクル_b0195849_23234826.jpg

上下左右前後全ての角度を5度づつ傾かせないないと止まってしまう「ひみつ堂」内、昭和32年生まれのボンボン時計。(ちゃんと鐘が鳴るんですよ)
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