イヤイヤ来てる若いコが

どうしてもほしい食材があったので築地に行った帰りに見た衝撃。
本当に歌舞伎座がなくなった…
東京の真ん中で独特な存在感を漂わせ、多くの人の喜怒哀楽の心中に寄り添い沢山のハクシュ喝采で熱い時間が流れた場所。
古い様式美のある建築、独特の音の響き、アトお客さんはみんな勝負服に身を包んでる割りには芝居中うとうとしてても目立たない和やかな雰囲気、などなどあげるとキリがない歌舞伎座の魅力ですが、僕が一番心に残っているのは、なんといっても不便で急な階段。三階上の幕見席にいく途中で休んでるご年配のかたをよく見かけました。
そんな中若い人が声をかけたり、荷物を持ったあげたり、修学旅行中にイヤイヤ来てる若いコがやさしい一面を披露していることも多い。
時間の流れかたで良心って出たり出なかったりなんだな…
楽屋もまた同じで、拵え(こしらえ)しての上り下りはたまったもんじゃない。
そんなお客さん側見せても、役者側から見てもすごく不便な建物だったけど「凜としているけど陽だまりのような温かさがあった建物・歌舞伎座」
歌舞伎に全くキョウミない人も、ひとときのお江戸文化を満喫したことでしょう。
新しく生まれ変わっても、あの空気感は蘇ってほしい!な。
(不便って案外、楽しい時もある)
by omodakaya-ice
| 2011-02-23 19:07
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