『ひみつ堂』 【天然氷】と純粋氷蜜【ひみつ】のかき氷

「赤ずきんちゃんのおばあちゃんみたいな人…」

「お客さまがユメを見れるお店が作りたい!」とは思ってはいるけれど、未熟な僕には足りないものがいっぱいある。「夢」なんて言葉は廃れてきてる世の中だけど、やっぱり夢みる心力は大切だと思う。

食べものやさんではないけれど、半世紀以上もの間「ユメ」と共に歩んできた人がいる。「原宿のレース屋さん ヴィオロン」さん。実家のレストランを手伝っている時に、うちの店によくおいでくださった。レースの洋服を身にまとい、レースのあご紐のついた帽子をかぶっていつもの席へ。お魚料理がお好きで「すこしづつでいいからね。」といつも二皿の料理をご注文してくださった。
やわらかな物腰と、アンティークなレースの衣装を纏った和やかな笑顔は、失礼な物言いを許していただけるなら、まさしくおとぎ話の絵本から飛び出してきた「赤ずきんちゃんのおばあちゃん」。
多分このお方ほどそんなイメージに近い人日本にはいないだろう。
実家のお店を閉めて以来ずいぶんご無沙汰してしまったが、開店する前にごあいさつがどうしてもしたいのと、人を魅了するパワーを少しでも分けてもらいたい(下心…)と思い、少し前に原宿から移転された国立にあるヴィオロンさんに向かった。

「こんにちは…」

ドアをあけると奥には原宿のときからある大きなパイプオルガン、ととろに出てくる電話機はいまだに健在。一面はこの人にしか作りだせないレースの世界が広がる。ヴィオロンのしづさんは入り口を入った左側のかわいい椅子にこしかておられた。

「あの…原宿の………の時によく起しいただいていた……」

(覚えてない……?)


「あらっ、オヤマの方の。」

「はいっ!その節はお世話になりました!」

その後ゆったりとしたレースの世界で、店内に入る日差しの陰影が大きく変わるまでの時間、しづさんの長い歴史のお話に耳を傾けさせていただいた。

お店にあるレースの洋服をじっくり拝見。「かわいいなぁ」

(僕が着ればマツコ・デラックスさんと張り合える?…いや拳骨一発。 失礼いたしました……)

「夏なんかはシャツの上から羽織って、クーラーの風をよけるのにちょうどいいんですよ。」とレースを上手に着こなすお店の方。デザインに大きな流行がないレース、今の服にも合わせられるし、違った一面の女性らしいかわいらしさの演出に力を発揮できるのかな?一枚あるだけでご利益ありそう。(服には全く気が回らない僕が言えることではありません。)でもユメのある素晴らしい世界であることは間違いなしです。黒柳徹子さんが「徹子の部屋」で着るレース衣装は全てヴィオロンさんのものをご愛用だそうです。

「お力を分けていただきたくて…」

未熟な僕のずうずうしいお願いに、やさしく微笑んで手を差し伸べ握手してくださったヴィオロンさん。僕なんかが吸収しきれないほどのエネルギーを頂戴いたしました。

人を思いやる心、お客様に楽しんでいただく気づかい、人が人に接する精神、商品を子供のように愛する心。


本当にありがとうございました。


いつかは「ゆめのあるかき氷」を作る人になれるよう、お客さまと氷に向きあえたらいいな。
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by omodakaya-ice | 2011-02-27 19:30 | 店探しの日々
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